定義を保留する

5月の前半は、米国から来日したトミー・トンプソンさんと学んでいました。
トミーさんは、愛にあふれた先生で、心の奥に響く深いレッスンをします。

彼がいつもいう言葉に「定義を保留する」というのがあります。
私たちは、過去の経験に基づいて生きているので、物や人や自分と接するときに、先入観をもって行動することが多いです。
これを、初めて出会う物・人・自分のように接してみたら、何か変わるでしょうか

例えば、いつも食べているチョコレートを口にいれるとき、
・いつものように食べる
・初めて食べるもののように、好奇心をもって口に入れる
この2通りを比較してみます。
いつもの甘さや固さを思い出していることに気づいたら、ちょっと止まって、
「今の経験はどうだろう?」と問いかけてみます。

味わいが変わるかもしれないし、変わらないかもしれません。
よりおいしく感じることもあれば、まずいと気づく場合もあります。
甘さに幸せをもっと感じるかもしれませんし、
イライラ発散のために食べていたなぁと思うかもしれません。
何に気づくかは、人それぞれです。

他のことでも試せます。

  • 毎日弾いている楽器を、初めてのように持ってみたら・・・
  • 毎日接している人と、初めて出会うように話してみたら・・・
  • 「体が固い自分」という思いを手放して、ストレッチをしてみたら・・・

定義を保留することで、自分や世界との関係性の新しい可能性を経験します。

アレクサンダーレッスンでは、全身の協調作用を見直し、いつもの習慣を一旦保留して、新しい経験をサポートしています。